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協和化学工業


ものづくりを究める、

世界への挑戦。
合成ゴム、スマートフォンや自動車の部品など幅広い分野で使われる工業用酸化マグネシウムは国内トップシェアを誇る。水酸化マグネシウムは製品名「KISUMA®」として業界内で広く認知されている。また、1966年、工業用合成ハイドロタルサイトの製造に世界で初めて成功し、現在ハイドロタルサイトの生産では世界トップシェアを誇る。



技術こそすべて、

独自性に拘る意味。
1984年、東京都世田谷区で発生した通信ケーブル火災。17時間にわたって延焼し、電話約9万回線や銀行のオンラインが最大9日間使用不能になるなど、国会でも取り上げられる大問題となった。この事故で叫ばれたのが「ケーブルの不燃化」だった。このとき、難燃剤用の水酸化マグネシウム「キスマ®」が一躍脚光を浴びた。大手ケーブルメーカーの幹部が『協和の製品じゃないとダメだ。従来品の3倍の値段でもいいから取引させてほしい』と殺到したのである。
マグミット製薬


人々の健康を支える
医療用医薬品「マグミット®錠」の製造販売を行っている。「酸化マグネシウム」のトップサプライヤーとして原薬はグループ会社の協和化学工業で製造し、マグミット製薬で製剤化、包装までの工程を行う。高品質な製品の提供ならびに途絶えることのない安定した供給体制の実現に努めている。OTC医薬品として大正製薬が販売活動を展開する便秘薬「コーラックMg」の製造も行っている。
*「コーラック」は大正製薬株式会社の登録商標です。
アグリバイオ事業

化学品だけでは終わらない

私たちの新たな挑戦
アグリ(植物)とバイオ(土壌微生物)の技術を組み合わせたハイブリッド型事業。アグリ事業では、トマト、カボチャ、メロンなどの独自品種を展開中(Gr会社)。2023年には、四国でも栽培可能な夏イチゴの新品種を、北海道の種苗会社と共同で開発した。バイオ事業では、土壌に生息する無数の微生物の中から有用微生物を探り当て、資材化する検討を進めている。2021年からは試験栽培を開始しており、当社微生物資材を与えることでイチゴの収穫量が2割程度増加する条件を見出した。

海外事業

瀬戸内から世界へ

世界に誇る「KISUMA®」
1999年にオランダで初の海外生産拠点を設立して以降、09年には中国の生産拠点が稼働を開始。14年にアメリカ及びシンガポール、16年には上海に販売子会社を設立するなど、マーケットを世界中に展開している。『Global One Team』のスローガンに基づき、各拠点とのコミュニケーションを積極的に行い、安定した製品供給体制を構築。アジア圏、欧州圏、北米圏の各拠点を主体に、各地域の需要を的確に捉え、現在海外案件は全社売上高の3分の2以上を占める。