研究開発部製剤開発グループ(2023年当時)
2020年 新卒入社
物質エネルギー化学専攻 修士課程 修了
普段の業務内容について
新規医薬品としての希少糖の可能性を研究しており、その研究チームの取りまとめ役を務めております。
希少糖は「自然界に存在量が少ない単糖およびその誘導体」と定義されており、まだまだその有用性に関する研究の余地がある分野となります。近年、香川大学により全ての希少糖の合成法と大量生産技術が確立されたことで、様々な研究が進み、医薬品としての可能性も期待できる生理活性作用が次々と判明してきております。
当社ではそれらの生理活性作用と可能性に着目し、香川大学と共同で研究を進めさせて頂いております。
香川大学で確立されている製造手法をもとに医療分野での展開という課題に対して、医薬品として適切な製造手法と品質管理戦略を一から構築するといったお仕事をしています。
マグミット製薬(当時は協和化学工業)に入社した経緯
大学院の時に所属研究室の担当教官が偶然にも木下社長と同級生だったということで、それをきっかけにご紹介を頂きました。協和化学工業について調べていきますと海水を原料とした原薬を作っていると知り、私の大学時代の研究テーマとの共通理念を感じました。
大学での研究テーマでは、光反応を扱っていたのですが、最終的な目標として同じく原料を海水とした光反応開発を達成するということを掲げていました。環境に配慮し、資源を有効に使った取り組みがなされている点を非常に魅力的に感じました。
仕事で苦労している点
これまでのマグミット製薬における製剤は、原料として酸化マグネシウムを中心に取り扱っておりました。希少糖は有機化合物であり、新薬となりますので、無機化合物である酸化マグネシウムとは全く違う世界といった所で当社でもどのように製造していったらいいのか、製造プロセスをどのように管理していったらいいかについて、有識者および経験者がいませんでした。
そのため、何事も不明点が非常に多く、社内社外問わず聞ける人を探しては情報収集をしていくといったことの繰り返しとなります。
悩みながらも、がむしゃらに行動していくことが求められる点で日々苦労を感じております。
仕事のやりがい
希少糖製剤は実現すれば世界初の医薬品となりますので、自分が抱えている仕事の規模の大きさを感じています。このテーマを通じて、会社の技術力の発展にも大いに貢献できると考えておりますし、新薬開発といった点からも当社として多くの知識や経験が得られると期待しています。
Message学生へメッセージ
主体性を持った人材が求められていると思います。経験を問わず常に自分なりの意見を持つこと、これが鍵になります。
また、学生のうちに様々な経験をしておくことも何かと役に立ちます。大学での研究テーマが直接的に入社後の仕事に関係することは少ないと思いますし、何が社会に出て役に立つかは分かりません。
私の場合は、有機化学が専門でしたので、無機化学の会社に入社して、自分に何が出来るかは想像がつきませんでしたが、いざ入社してみると意外にも自分に出来ることは沢山ありました。自分の持つ有機化学の知識や分析装置を扱った経験が直接活きる場面もありましたが、何より大学で培った論理的思考力や忍耐力は今の自分にとって大きな財産だと感じています。
私が偉そうに言える立場ではありませんが、今目の前の事に精一杯励んでください。
1日の流れDays
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7:50出勤
自動車で出勤
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8:00始業
メールチェック、プレゼン資料作成など
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10:00業務
共同研究先での実験
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12:00昼休憩
同僚と社員食堂にてランチ、英語学習
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13:00業務
導入検討中の設備・機器に関するWeb会議
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15:00業務
Gr.業務全体のスケジュール管理、Gr.メンバーの進捗確認
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16:30退勤
就業後は、お笑い番組の録画鑑賞、オンラインゲームなど